備前 菓子器

【時代】 江戸中期
【寸法】 縦:13.3㎝ 横:21.5㎝ 重量:450ℊ 
【箱 】 桂又三郎識箱
【来歴】 有りません
【状態】 良好
【価格】 88,000円(税・送料込み)

【説明】 備前焼は江戸に入ってから土を水簸するようになり、キメの細かい肌に成りました。また、粒子の細かい土は腰が有り細かい細工物や、端正な姿の製品が作れるようなりました。
 本作は江戸中期の菓子器です。もしかしたら向付として数作られた物かも知れません。非常に端正な作りで、高台が高く、格の高い道具の様に見受けます。鍋島青磁にも同じ様な器形の皿があり、恐らくはそちらの写しであろうと考えています。

【雑感】 「備前焼は江戸期に入ると魅力が無い」昔から数寄者が良く言う言葉です。なるほど、鎌倉室町の力強さ、桃山の品格は江戸に入ると全体的に低くなります。それでも中には光る物があります。本作も正にその一つだと思いました。まるで鍋島を写したような姿、ここに当時の陶工の苦心が見てとれます。恐らくは備前焼の厳しい時代で何をつくれば受けるのかと苦しんでいた時代では無いでしょうか。その頃最も華やかであった肥前磁器の鍋島に着想を得たのでしょう。
 本作は非常に衛生的で使いやすい物です。菓子器に一品料理に、使いやすいと思います。

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