初期伊万里葡萄文皿

【時代】 江戸初期
【寸法】 径:13.6㎝ 重量:220ℊ 
【箱 】 合わせ箱
【来歴】 有りません
【状態】 良好

【価格】 お買い上げ頂き誠にありがとうございました。

【説明】 初期伊万里は伊万里焼の草創期にあたり、 1610 年代から 1640 年代に製造された
ものは「初期伊万里」に分類され、歪んだ形や全体に灰味がかった発色、器面のフリモノやキズ、貫入など、この時期特有の様々な特徴が表れています。それらは原料の精製不足、焼成不足など、技術の未熟さがもたらしたものであり、初めての磁器製造に対し陶工たちが試行錯誤して取り組んだ様子がうかがえます。
 本作は初期らしい所謂生掛けや指跡などが確認できます。葡萄文は広くアジア全域で使用されている紋様の一つでありますが、描き方に非常に日本的な雰囲気を感じます。

【雑感】 とにかく葡萄の描き方が面白い、と思いました。染付の線自体に全くスピード感が無く、なんなら力いっぱい線を彫り込むように描いている様に見えます。恐らくこの陶工は染付が苦手で苦労したのでしょう。しかし私はこの線に惹かれました。呉須の発色も結果的には非常に良く、まるで中国の明初の様な発色の味わいが有ります。
 お洒落な一皿です。鑑賞にも実用にも向く楽しめるお皿です。

販売中の商品についてのお問い合わせ・買取についてのご相談

美術品の出張買取、来店買取、相続評価、鑑定代行
ホームページにて販売中の商品についてのご相談・買取査定のご依頼など、お気軽にご相談ください。
また、お客様の大切な美術品を買い取り・相続表価・鑑定代行まで、様々な形でのご相談に対応します。
ご来店予約も受け付けております。

前の記事

黒高麗茶碗

次の記事

磁州窯 白無地徳利