姫谷 染付鳳凰文皿

【時代】江戸前期 1660~1680年頃
【寸法】高:2.8㎝ 径:17.6㎝ 重量:230g
【箱 】桐箱

【説明】姫谷は備後の山中、姫谷で1660年~1680年頃のわずか20年間に焼成された、色絵、染付の磁器です。非常に残っている文献が少なく、今も大変に謎が多い焼き物です。

それでも分かっている事もいくつかあります。まず窯跡が有り、そこから鉄絵や染付の陶片も出土している点。時代的には上記の約20年間。様々な旧家から出てきた箱書きによる姫谷としての分類。陶工に市右エ門なる男がいた点、などです。

分かっていない点は何故ここで焼かれたのか。市右エ門が一人で焼いたのか。土は個々の物か、持ってきたのか。年代的に技術の分派が速すぎるのではないか。焼いた物は何処へ流れたのか。売ったのか献上したのか。とうとう謎はつきません。

それにしても物は有り、事実窯跡から陶片の出土も有り、物自体への疑いは無い物です。

また、姫谷は大変なまでにレアな焼き物で、現在分かっている点数はわずかに二百数十点です。有田に次ぐ日本で二番目に色絵磁器に成功した姫谷、わずかな現存数。そして一地方の窯でありながら非常に洗練された感覚のある姫谷は、今でもコレクター垂涎の的です。

本作は染付のみの中皿です。実は染付で姫谷とされている物は色絵の物より少なく、「牡丹」「鳳凰」「芭蕉の葉」のわずか3種類のみです。本作の「鳳凰」のみ並列に飛ぶものと、向かい合って飛ぶものの2パターンが存在します。本作は平行して飛んでいます。優雅に飛んでいるように見える、柔らかな筆さばき。空間を広く見せるための余白の使い方。どれもが非常に日本的で、有田の黎明期とは違い、日本人の独自の美意識を反映させることに成功した物といえます。

販売中の商品についてのお問い合わせ・買取についてのご相談

美術品の出張買取、来店買取、相続評価、鑑定代行
ホームページにて販売中の商品についてのご相談・買取査定のご依頼など、お気軽にご相談ください。
また、お客様の大切な美術品を買い取り・相続表価・鑑定代行まで、様々な形でのご相談に対応します。
ご来店予約も受け付けております。
商品一覧

前の記事

古染付山水画香合