米色青磁香炉

【時代】元~明初
【寸法】高:10.7㎝(火屋込) 胴径:9.6㎝(火屋込) 重量:320g
【箱 】合わせ箱

【来歴】有りません
【状態】良好
【価格】350,000円 税込み・送料込み
【説明】中国は浙江省の南西部にある、龍泉市で焼成された香炉です。龍泉窯は青磁の一大産地で、日本へは古くから多くの物が伝来しております。日本では古くから茶人たちの間で、時代区分や釉調区分として大きく「砧、天龍寺、七官」と銘打って分類してきました。凡そ砧が宋時代、天龍寺が元時代、七官が明時代とされていますが、勿論例外も有ります。
 中国では砧の肌を「梅子青」、天龍寺の肌を「碧緑」などと呼び、当時求めた青磁の色をそのまま色で呼び、非常に合理的です。
 さて本作は米色青磁の香炉です。窯の中の酸化焼成により、青磁の色が青く発色せずに褐色になった物を指します。俗に「黄龍泉」などとも呼ばれます。米色になるとなぜか貫入が出やすく、本作も氷裂文のような貫入が全体に見られます。制作時に全体に陰刻を施していますが、氷裂が強く陰刻の模様が判然としません。完璧を望む中国美術においては明らかな失敗作なのでしょう。見込みにはトチンがそのまま残っており、恐らくは物原へと処分されたように考えます。しかしながら日本での米色青磁の評価は一定のものがあり、それを知ってかどなたかが彫り出して、日本へ持ち込んだものと考えられます。
 欲目を抜きに、大変綺麗な物です。前所有者の手による翡翠の摘みがついた紫檀の火屋も良く似合い、日本人が愛してきた唐物であると言えます。

【雑感】焼き物の肝は「染付」と「青磁」だ、と亡くなった祖父からよく聞かされました。なるほど、と非常に腹に入る言葉です。私は中国陶器を前にした時「カッコイイ」か「可愛い」のどちらかが無いと市場では買わないようにしています。この香炉は「可愛い」の方です。そして前所有者の愛である翡翠の摘みが良く会います。かなりセンスのいい方だったのではと思っています。恐らく砧の袴腰だとこの方は紫檀に翡翠の火屋は仕立てていないでしょう。この米色の肌にこそ良く映えると思います。

販売中の商品についてのお問い合わせ・買取についてのご相談

美術品の出張買取、来店買取、相続評価、鑑定代行
ホームページにて販売中の商品についてのご相談・買取査定のご依頼など、お気軽にご相談ください。
また、お客様の大切な美術品を買い取り・相続表価・鑑定代行まで、様々な形でのご相談に対応します。
ご来店予約も受け付けております。
電脳セール

前の記事

電脳SALEについて
商品一覧

次の記事

備前焼 笙鼠香合