14. 祥瑞茄子香合

【時代】 明末清初
【寸法】 高:6.2㎝ 径:5.5㎝ 重量:90ℊ  
【箱 】 三浦竹泉箱 割愛贈 河合君
【来歴】 三浦竹泉 → 河合君
【状態】 あいくちに一か所金繕い

【説明】 祥瑞は近年の発掘調査や研究の結果、景徳鎮の御器廠と呼ばれる官窯が置かれていた場所で焼成されていたことが分かりました。日本でも昔から祥瑞は「御道具」として非常に高い地位にあります。
 本作も呉須、土の精製共に非常に上質なもので、祥瑞の格の高さを伺えます。箱には瓜型と記されていますが、参考文献を開くとことごとく茄子となっており、私も茄子の方がしっくりくるので茄子としました。胎土が胡麻土で有る事や、呉須の発色に紫がかったところが有るなど、祥瑞の約束もしっかり備えています。古染付と比べるとその技術の高さは圧倒的で、数も大変少なく希少なものです。

【雑感】 「茄子は栄養が無い」と言われていましたが、近年自律神経を整えるのに良い成分が皮に沢山あることが分かってきました。体を冷やしてくれて、自律神経も整える茄子。この夏はとくに食べたほうがいいと思います。
 さて本作ですが、三浦竹泉が河合君に送っています。この河合君が誰なのか分かると更に面白いのですが流石に手がかりが少ないですね。それにつけてもこの仕立て。茄子の柄の部分を保護する帽子のようなものなど、個人的にはめちゃくちゃ可愛いです。これぞ御道具LOVEですね。なかなか手に入れることの出来ない物です。この機会に是非考えてみてください。

※ ご使用の際、食器洗い機や電子レンジの使用はお控えください。
  本作の写真は全て自然光のみで一切の加工は致しておりませんが、実物とは若干色が異なると思います。ご了承ください。

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