2. 藍九谷白鷺図輪花皿

【時代】 江戸時代 1650年頃
【寸法】 高:3.5㎝ 径:15.10㎝ 重量:170ℊ 
【箱 】 有りません
【来歴】 有りません
【状態】 金繕い アマ手 高台の欠け

【説明】 有田で焼成された染付の小皿です。画像からもわかる様に「雲気文」が立体的に施してあります。有田ではこの時期型を用いて物を成形する技術が確立されています。型によって形を成形し、輪花で浮き文の「雲気文」が施されているという、複雑な形が均一に数多く作られることになりました。本作はその時少し形がへたり、いびつに仕上がってしまった失敗作です。それでも当時は高級な物でしたから、そのまま世間に流通したのではないかと思います。
 さて、見込みには鷺が二羽、波打ち際にたたずんでいます。昔から鷺の図の物は上手の物が多いいとされ、喧しく言われてきた物です。本作は状態が状態ですので、非常にお求めやすい価格に設定致しました。宜しくお願い致します。

【雑感】 「誉」銘に白鷺の図。上手の証のような組み合合わせですが、状態が状態です。それでも私は特にこの呉須の発色が気に入りました。如何にも日本的な柔らかい青で、中国磁器ではまずお目に掛かれない色合いです。恐らく夫婦であろう白鷺は卵を守っているかのような佇まい。優しくほっこりした気分になります。
 暑くてイライラしてしまうこんな時期だからこそ、本作を眺めて気分を落ち着けるのも良いのではないでしょうか。

※ ご使用の際、食器洗い機や電子レンジの使用はお控えください。
  本作の写真は全て自然光のみで一切の加工は致しておりませんが、実物とは若干色が異なると思います。ご了承ください。

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