S12  唐津 盃

【時代】 桃山時代
【寸法】 縦×横:11×7.5㎝ 高:4.1㎝ 重量:90ℊ 
【箱 】 合わせ箱
【来歴】 有りません
【状態】 金繕い


【価格】 御売約となりました

【説明】 唐津焼は桃山時代に朝鮮陶工を祖として始まったものです。日用品としての雑器と茶陶の大きく二種類に分けられ、数々の名品が伝わっています。
 近年は酒器の人気が高く、中でも唐津は一番と言える人気を博しています。特にぐい吞みですが発掘品(堀の手)でさえも驚くような高値で取引されている物もあります。
 本作は堀の手で、元々は日用品の小皿として生まれた物です。窯の中での焼成時に大きく歪、このような面白い形になりました。盃としての使用が可能なので、盃としましたが、小皿と呼んだ方が的確でしょう。しかしながら皿としての役割は果たせそうにありません。

【雑感】 「肘を張って呑むのが良いんだよ。」以前お客さんが話されていた言葉です。このお客さんは肘を張って呑むぐい吞みが良いと云い、そのように呑めるぐい吞みを作家に頼んで退職祝いに仲間に配ったそうです。何とも面白い感覚で頭の隅にそのことが残っていました。
 この唐津を見た時これは盃になるぞ、と思いすっと持ってみると自然に肘が張っていました。「なるほどこの感覚か、悪くないな。むしろ堂々とした感じで気持ちがいい。」そう感じました。握り込むと大きな鮨を握っているような感覚にも陥り、まあとにかく面白い物です。土見せはカリッと良く焼きあがっており、一つ変化球的に持ってみるのもアリじゃないでしょうか?

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