S7 備前六角保命酒徳利
【時代】 幕末
【寸法】 高:13.7㎝ 幅:4.2㎝ 重量:390ℊ 容量:270㏄
【箱 】 有りません
【来歴】 有りません
【状態】 肩にホツ有り
【価格】 早々に御売約致しました
【説明】 保命酒は江戸時代に鞆の浦で作られていた薬酒です。現在も鞆の浦の産業の一つです。保命酒は江戸時代数少ない薬酒で、全国的にも非常に有名であり、時の将軍や都の天皇へも献上されているお酒です。文化文政、所謂町人文化が花開いた時代、世は空前のお参りブームとなります。鞆の浦も当然風光明媚な観光地として名を馳せ、お土産には保命酒がマストなアイテムとなりました。
本作はそんな江戸後期から幕末にかけての、所謂お土産品の保命酒を入れていた備前の徳利です。単純な角徳利が多い中、一つ手の込んだ六角の徳利です。流石は酒瓶として作られた徳利です。一合半という分かりやすい分量が入ります。
【雑感】 骨董、とくに酒器をこだわる様になると多くの人が徳利は伝世の李朝や備前がいいなぁ、と言い始めます。これはもうごく自然なことです。しかし何といっても値段が高い。そこで発掘でもいいからと李朝の徳利へ頭を切り替えます。すると、良い感じの刷毛目や雨漏りの徳利があるじゃないですか。喜び勇んで購入、帰って洗って酒入れて、いざいざ吞もうぞ!、「うん?」そうです油が匂います。そうです発掘の殆どはもともと油徳利として使われています。こうなるともう後はやせ我慢を決め込むか、あきらめるしか有りません。これこそたた酒徒が通る厳しくて長い道のりです。
しかし、この鞆徳利にはそんな心配はご無用。もともと酒徳利としてつくられた物である為、匂いの心配は勿論、酒量も定量で使いやすいのです。ただただ、伝世の李朝や備前の味わいには遠く及ばない処だけが如何ともしがたいのです。
普段使いにはこれくらいが肩ひじ張らず良いな、と思える人に使って頂きたい一本です。
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