染付菊花蜂文瓶
【時代】 李氏朝鮮後期(18世紀)
【寸法】 高:19.4㎝ 口径:3.7㎝ 胴径:12.7㎝ 重量:700ℊ
【箱 】 合わせ箱
【来歴】 有りません
【状態】 高台から入一本
【価格】 330,000円(税・送料込み) 商談中
【説明】李氏朝鮮、所謂李朝時代は朝鮮半島に成立した約500年に渡る長い歴史を持つ統一王朝である。焼き物においては大きく初期、中期、後期の三つに分けることが一般的ですが、これに末期を入れて四つに分ける人もいます。500年も有る王朝をわずか三つの時代に分けるとはかなり乱暴にも思えますが、それだけ大きな変化なく長い時代を統治してきた非常に安定した国家と云う事が出来ます。
本作は李朝後期の染付瓶です。分院里窯の物と考えています。分院里とは後期における官窯でした。本作は端正な姿で、染付の構図も非常に匠であり、官窯の作と考えてまず間違いないと思います。菊は李朝の染付には多く描かれている花です。蜂もよく有ります。残念ながらその意味が私にはよく分かりませんが、恐らく国教であった儒教の教えと深い関係があるのかも知れません。
【雑感】「李朝の白はとにかく柔らかい物を選びなさい。」駆け出しの頃にそう教わりました。しかしこの柔らかいという言葉は非常に主観的なもので、私今でも悩まされる時が良くあります。
本作はかなり柔らかいと自分なりには思っています。傷が無ければ更に素敵な物ではあるのですが、本当に仕方がない事です。李朝に関しては同手の完品が出たら切り替えよう、などという考えは通じません。伊万里や中国磁器であればそれも可能でしょうが、こと李朝においてはとにかく肌が千差万別で同じような物がまず、存在していないと考えた方が良いでしょう。
無傷の硬い肌の物よりは、傷が有っても柔らかい方をお勧めします。勿論無傷で柔らかければ云う事無いのですが、中々最近はお目にかかれていません。
販売中の商品についてのお問い合わせ・買取についてのご相談
また、お客様の大切な美術品を買い取り・相続表価・鑑定代行まで、様々な形でのご相談に対応します。
ご来店予約も受け付けております。